口腔外科
親知らずの抜歯
親知らずの抜歯といっても、簡単なものからかなり難しいものまでいろいろあります。すぐ抜けるものから30分以上かかるものまで様々です。
はれる、くちびるの周りが一時的にしびれるなど抜歯後にはいろいろな症状がでることがあります。
当院ではX線写真を見ながら抜歯の方法、抜歯後の症状などを細かく説明したあとに経験豊富な歯科医が抜歯を行います。
パノラマX線写真
両側の親知らずが倒れて生えているので、手前の歯がむし歯になっています。
親知らず(智歯)を抜粋した方が良い場合とは?
- 親知らずの周りに汚れがたまり、歯肉の炎症を繰り返している。
- いつも食べ物がつまる。
- 手前の歯や親知らずがむし歯になっている。
- 親知らずの周りに膿の袋ができて骨が吸収している。
- 歯列不正の原因になっている。もしくは将来その可能性がある。
親知らず(智歯)を抜粋しなくて良い場合とは?
- 親知らずが上下きちんと生え、咬み合っており、歯ブラシも十分にできている。
- 顎の骨の中に完全に埋まっていて問題がない。
抜歯後には以下の症状が出ます
- 痛み
- 麻酔が切れたあと数日間続きます。鎮痛薬である程度コントロールできます。
- 腫れ
- 抜歯後1~2日程度がピークでそこから4,5日かけて腫れがひいていきます。口が開けにくくなったり、のどが痛くなることもあります。
- 出血
- 2~3日程度、唾液に血がまじったり、血の味がします。少量の出血でも唾液にまじると、出血の量が多く感じられることがあります。
以下の症状は出ることがあります
- 下唇周囲のしびれ
- 下顎の親知らずの根っこと顎の中の神経が近くにあったり、接している場合は 下唇やその周りに麻酔が効いている時のようなしびれ感がまれに残ることがあります。
ほとんどの場合、数週間~3か月程度で回復しますが、まれに半永久的に軽いしびれ感が残ることがあります。
また、舌にしびれ感がでることがあります。
- 内出血
- ほほや下顎周囲、首などに紫色や黄色のあざがでることがあります。
通常2~3週間程度で消えてしまいます。
- 二次感染
- 抜歯後に感染をおこし、痛みや腫れがひどくなることがあります。
- 発熱
- まれにでることがあります。
- ドライソケット
- 抜歯後にうがいをしすぎたり、食べ物が入って血の塊が抜歯した穴をふさいでくれないと、痛みがひどくて治りが悪くなることがまれにあります。
この状態になると1~2週間激しい痛みが続くことがあります。
口腔外科のページへ戻る